小児歯科

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小児歯科とは

小児歯科の対象年齢

小児歯科の対象年齢

小児歯科の対象年齢は明確に定義されているわけではありません。目安としては、乳歯が生え始める生後6ヶ月頃から、中学校を卒業する15歳くらいまでとしている歯科医院が多いようです。とはいえ、かかりつけで信頼関係を持っている歯科医師であれば、16歳になったからと言って利用しない理由もありません。

また、小児矯正を受けている場合、矯正の期間中は同じ医師から診療を受ける方が良いでしょう。一方、中学校でも高学年になると、乳幼児が多い場所に行くことに抵抗を覚えるお子様もいるので、自分から一般歯科への移行を希望する場合もあります。
そのため年齢の上限についてはあまり細かく考えず、柔軟に対応することおすすめします。

小児歯科で行う処置

小児歯科では、主として虫歯の治療や予防を行っています。
とはいえ小児歯科の医師はそれだけにとどまらず、お子様のお口の成長にも着目しています。お子様のお口の中は、全く歯が無い状態から始まり、乳歯が生えはじめ、永久歯に生え変わるというこの時期にしかない変化をとげます。また、骨格も成長する時期なので歯並びが整っていくための大切な時期でもあります。さらに、この時期に口呼吸が定着すると健康上好ましくないので、自然な形で鼻呼吸に導くことも重要です。
そのため当院の小児歯科では、虫歯の治療や予防を行いつつ、お口のトータル的な成長に注意を払い、適切な診療やアドバイスを提供できるよう努めています。

子どもの虫歯の原因

虫歯の直接的な原因は、年齢に関わらずお口の中に生息するミュータンス菌などの細菌です。とはいえ、お子様の場合は、大人よりも虫歯リスクが高い理由があります。
まず、お子様の歯は大人の歯より小さいので、歯の表面のエナメル質やその内側の象牙質が薄く、虫歯の浸食を受けやすいうえに進行も早い特徴があります。また、大人でも磨き残しをゼロにすることは難しいですから、お子様の場合ブラッシングが不十分になりがちです。さらに、お子様の歯は対合面の溝が深い箇所があるので歯垢が溜まりやすい特徴があります。これらの理由から、お子様の歯は大人より虫歯リスクが高いのです。

子どもを虫歯にさせないための治療

子どもを虫歯にさせないための治療

当院ではお子様の歯を虫歯から守るために、さまざまな予防方法を提供しています。まず、それぞれの発達状況を踏まえたブラッシング指導を行い、お口の環境を守る基礎を作ります。乳児であれば自分自身で磨くことはできないので親御様への指導が中心ですが、ある程度磨ける年齢であればお子様が興味を持てるように楽しく指導します。また親御様への仕上げ磨き指導も並行します。
フッ素塗布は、歯質の強化、歯の再石灰化(虫歯を抑制する作用)、虫歯菌の活動を抑える作用があります。歯垢が溜まりやすい部分にシーラントという樹脂を詰めることも虫歯予防に役立ちます。
このように虫歯の予防方法は多数ありますので、ぜひ親子で当院をご利用ください。

小児治療の流れ

小児歯科に初診でお越しの場合、お悩みや不安の内容を問診表にご記入願います。その後、問診票を参照しながら主訴をお伺いし、お口の状態を診ていきます。必要に応じて検査を行い、お子様のお口の状態と成長を考慮して治療プランを作成し、わかりやすく丁寧に説明いたします。虫歯の悪化などの問題が見られなければ、お口のクリーニングや、フッ素塗布、シーラントなどの予防処置と歯磨き指導を行います。
虫歯が進行していれば歯を削る治療も行いますが、当院はお子様を押さえつけるような無理な治療は行いません。お子様にとってトラウマになることが無いように、できるだけ痛みが少ない治療を提供するように努めています。

保護者の方へのお願い

お子様にとって、歯科医院は「怖い場所」と思われがちです。その理由としては、慣れないにおいや音、実際の治療の痛みなどもありますから、当院の側もお子様が怖がらないようにさまざまな配慮をしています。それと同時に、親御様にもお子様に対して「歯科医院が怖い場所」という刷り込みをしないようにお願いしたいと思います。
お子様に歯磨きさせたいという思いから、「歯磨きしないと歯医者で痛い治療をされるよ」といった言葉を使われると、「歯医者=痛い」というイメージが強化されます。痛みは虫歯によって起こっているもので、歯科医院はそれを解消する場所です。ぜひ歯科医院の「怖い」イメージを助長しないように配慮していただけると助かります。

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