- HOME>
- ドクターズインタビュー（非抜歯矯正編）
interview 01非抜歯矯正とは？
矯正治療では、歯を動かすスペースを作るために抜歯することがあります。しかし、抜歯して作ったスペースを埋めるためには、それだけ治療期間を必要とします。また、歯を抜いたことで歯間が広目になってしまうこともあり、その場合には歯の角度が倒れやすく、歯並びの後戻りも起きやすいデメリットがあります。非抜歯矯正には前述したデメリットが無いので、治療期間が短く、後戻りも起きにくいのです。矯正治療では年単位の期間を必要とすることもあり、その期間中矯正装置をつける必要があります。そのため、治療期間を短くできれば患者様の心身の負担を軽減できます。また、後戻りが少なければ安心して矯正に取り組むこともできるでしょう。
interview 02歯を抜かずに矯正ができる理由
矯正治療で抜歯を行うのはなぜでしょう？歯並びを整えるためのスペースがない場合でも、抜歯すればそのスペースを作ることができるからです。一方、非抜歯矯正では、倒れている歯を起こすことでスペースを作ります。「自然に存在した歯の角度を変えるとデメリットがあるのでは？」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は歯を立てると矯正がしやすくなるだけでなく、後戻りが起きにくい利点があります。さらに、歯磨きもしやすくなるので、虫歯や歯周病のリスクを減らすこともできます。倒れている歯を起こすためには高い技術を必要としますが、当院が開発したPOTシステムを使うことで、効率よく歯の角度を変えることができるのです。
interview 03非抜歯矯正のメリットは非常に豊富
非抜歯矯正のメリットとして、矯正治療の期間を短くできることや、後戻りが起きにくいことはすでに解説しました。しかし非抜歯矯正の利点はそれだけではなく、ほかにも多数のメリットがあります。例えば、基礎疾患があることで外科的治療を受けることが難しい人は多数存在しており、そのようなケースには抜歯を伴う矯正は適用できません。一方、非抜歯矯正なら外科的治療は不要ですから、これまで治療をあきらめていたケースでも、矯正治療ができるメリットがあります。また、非抜歯矯正では倒れている歯を起こすので、噛む機能の向上ができます。これによって、顎関節症がある人でも状態を改善できるという大きな利点があるのです。
interview 04目的は患者様のお口の健康です
当院は、抜歯を行わない「非抜歯矯正」に多くのメリットがあることを実感していますので、多くの症例で歯を抜かずに矯正を進めています。とはいえ、「絶対に抜歯はしない」と考えているわけではありません。患者様のお口の状況はそれぞれ異なりますから、適切な治療方法はひとつではありません。そのため、「抜歯したほうが患者様にとってトータル的なメリットが多い」と判断すれば、抜歯をして矯正治療を行う場合もあります。当院は医療機関として、患者様の健康に寄与することを最優先に考えています。非抜歯矯正はひとつの方法であり、「方法」に固執して、患者様の健康上の利益を犠牲にするようなことは一切ありません。
