interview 01歯科医師を目指したきっかけや、
この場所で開業した理由を教えてください

子どものころから歯科医師を目指していた、というわけではありません。ただ、昔から手先が器用で細かい作業が得意だったので、技術的なことを扱う仕事をしたいとは思っていました。結果的に歯科医師になってみて、とても自分に合った選択でした。この場所で歯科医院を始めたのは、開業する場所を探していたときに親しい知り合いに紹介されたからです。JRと阪急の二つの駅が近く、アクセスが良いのですぐに気に入りました。私自身は地域の歯科医院として、周辺の方々の健康に貢献したいという思いを大切にしていますが、その一方で、阪急沿線の比較的離れた場所からもご来院いただいています。わざわざ遠くからいらっしゃるということは、良い評価を得ているということでしょうから、とても嬉しく思っています。

interview 03治療方針は何ですか？

特別な方針は特に掲げておらず、オーソドックスに診療を進めていくことが重要だと考えています。例えば、歯は削るほど寿命が短くなるので、できるだけ削らないことが重要です。また、虫歯があれば痛みを解消するために削って被せる治療を行いますが、トータル的な健康を考えて、噛み合わせの調整を重要視しています。昔は噛み合わせを良くするために歯を削ることが普通に行われていましたが、現在は「削る以外に方法がない」というとき以外は削りません。そのため、矯正によって噛み合わせを良くすることが重視されるようになっています。矯正治療であれば、時間はかかりますが、歯を削ることなく噛み合わせの改善ができるからです。当院は倒れている歯を起こすことで非抜歯矯正を実現しているので、歯を削らずに噛み合わせや顎の機能を良くするという流れに沿っています。

interview 05歯科医師としてやりがいを感じるのは
どんな時ですか？

矯正治療がきれいにできて、患者様と一緒に喜ぶ瞬間に大きなやりがいを感じます。矯正は数年にわたる治療なので、専門家としてしっかりサポートしていないと患者様のモチベーションが低下することがあります。そんな時、単純に「頑張って」と言っても効果は上がりません。同じ言葉を繰り返されても患者様は疲れるだけです。そのため、プロとしての提案を状況に合わせて行うこと、細かい変化をつけていくことが欠かせません。状況にあった声掛けができていれば患者様もこちらをプロと認めて、安心してついていくことができます。そしてそのように細かく配慮しながら、一緒にゴールに向かって取り組んだからこそ、治療を終えたときに一緒に喜べるのです。