虫歯治療

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虫歯とは

虫歯とは

虫歯とは

虫歯とは、お口の中に生息する原因菌が出す酸で歯が溶けていく疾患です。歯の表面のエナメル質が溶けることから始まり、初期には痛みやしみるなどの自覚症状はありませんが、悪化するほど痛みが増えますし、目に見えて歯も溶けていきます。

放置すると、やがて歯の神経が浸蝕されるだけでなく、歯の露出部分のほとんどが溶けてしまう事態に至ります。

日本人が歯を失う最大の原因は歯周病ですが、虫歯は第2位の要因です。厚生労働省の2018年の報告では歯を失う原因の約3割が虫歯ですから、誰にとっても油断できない疾患と言えるでしょう。このような事態に至らないために、当院は早めの治療や日々の予防をおすすめしています。

虫歯の原因は?

虫歯ができる直接的な原因はミュータンス菌などの原因菌が出す酸です。お口の中の原因菌は飲食物の糖分を取って増え、ネバネバの物質を出しながら歯垢(プラーク)を形成して歯に張り付きます。このため、お口の清掃が不十分で細菌が多かったり、歯垢が増えたりすると虫歯のリスクが上がります。また糖分を多く含む甘いものを多く取ることも要注意です。さらに、歯質が弱いと虫歯の発症リスクが上がりますし、お口の中に糖分が長くとどまるのも好ましくありません。とはいえ、上記のような知識を持って予防に取り組めば、虫歯の危険性は低減できます。当院にお越しいただければ、フッ素塗布などの予防処置や丁寧な歯磨き指導などを提供することができます。

虫歯の症状

虫歯の症状

虫歯の進行状態はC0~C4に分けられており、それぞれの段階で症状も変化していきます。
発症初期のC0では痛みなどの自覚症状はありません。とはいえ、歯の表面にあるエナメル質が溶け始めて白く濁って見えるので、注意深く観察すれば判別も不可能ではありません。C1は歯の表面に黒ずみが出てきます。痛みはないものの、冷たいものがしみる自覚症状も現れますから、虫歯に気づくことは可能です。C2はエナメル質の内側の象牙質も溶け始めている段階で、甘いものや冷たいものがしみるだけでなく痛みも出ます。C3に至ると神経が浸蝕されており、激しい痛みを伴うようになります。C4では神経が死んでいったん痛みが治まりますが、歯根で炎症が起こると腫れや痛みが出ます。

虫歯の治療について

虫歯の治療方法

虫歯の治療方法

発症初期であるC0なら削る治療は必要なく、フッ素塗布や歯磨き指導などで改善できる場合もあります。しかし、C1以降は削る治療が必要となります。エナメル質が溶けているC1の時点では、最小限削ってレジンを詰めるなど、簡易な治療で終えることができます。

しかしC2に進行すると削る量が増えるので、型取りをして詰め物・被せ物で補う必要が出てきます。さらに進行してC3に至ると神経を抜く治療(抜髄)が必要となる場合も増えます。この場合は被せ物で補うことが必須です。当院はできるだけ天然歯を残すためにさまざまな手段を用いますが、C4まで悪化してしまうと抜歯を検討するケースが多くなり、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで補うことになります。

虫歯治療の期間

初期状態であるC0なら、フッ素塗布や歯磨き指導などを行うだけで削る治療はせず、要観察とします。C1では最小限削ってレジンを詰める1回の治療で終わります。C2、C3は進行状況によって変わりますが、悪い部分を削って型取りを行い、詰め物・被せ物が完成して装着となるので2回以上の通院が必要です。またC3で神経を抜く判断をした場合、歯を削って神経を抜くだけでなく、神経の外側にある根管の清掃も必要となります。そのため、治療期間は1ヶ月程度かかることが多いです。C4では抜歯をするかどうか、抜歯後どのように補うかで治療期間が変わります。入れ歯やブリッジなら1ヶ月程度、インプラントなら半年以上が目安です。

虫歯治療後の注意点

虫歯は再発しやすい特徴を持っています。まず、虫歯にかかって歯を削った場合、その歯は削る前よりもろくなっています。また、虫歯を治療しても、虫歯ができやすい生活習慣やお口の環境が温存されることも再発の大きな要因です。さらに、詰め物・被せ物の素材によっては年数と共に変形が起こって元の歯との間にすき間が生じ、細菌が侵入することで再発に至ります。「再発しても治療すれば良い」と思うかもしれませんが、歯を削る治療を何度か行えば削る部分がなくなり、抜歯に至るリスクが高まります。そのため、治療が終わったからと言って通院をやめるのではなく、定期的にメンテナンスを受けて、歯を守っていくことが重要です。

虫歯の予防

虫歯の予防

虫歯は初期症状が無いので気づきにくく、再発もしやすいやっかいな疾患です。しかし、発症のメカニズムを知って適切な予防をすれば、リスクを大きく低減できます。
虫歯予防の基本は毎日の歯磨き、飲食物への注意、定期的にプロケアを受けることです。また、歯磨きは雑然と行うより、歯ブラシの当て方や動かし方などに注意することで効果が上がります。そのため、まず一度当院にお越しいただき、歯磨き指導を受けることをおすすめします。予防のためにお越しいただければ、状況の確認やお口の清掃、フッ素塗布などの予防処置も提供できます。また、定期的に通えば気づきにくい初期虫歯を早期発見して早期に処置することが可能です。

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